刺されると危険なマダニとは?感染症にかかることも
ある友人同士の会話
(Aさん)
最近、マダニっている恐ろしいダニがいることを初めて聞いたよ。
どんなダニか知ってる?
(Bさん)
うん、確か、目に見えて大きなダニで、血を吸うんやったかな。
草むらや山とかひそんでいるから注意せなあかんってことを聞いたことある。
刺されたら、病気になるとか。。。かなり危険なダニちゃうかな。
(Aさん)
そうなんやー
こわいなあ。。。
マダニとはどんなダニ?
マダニとは、屋外に生息するダニで、山や草むら、田んぼなどに生息しています。
春から秋にかけて活動します。
まず、大きな特徴は吸血性です。
人や動物など哺乳類の血や、鳥類、爬虫類の血までも吸います。
血を吸うことでしか生きられません。
そして、一度吸い始めると、皮膚に吸い付き離れないようにしてじっくり吸い続けます。
さらに、吸血の際に病原体を注入させることもあり、
これにより感染症にかかる恐れがあります。
屋内のダニと比べて、体はとても大きいです。
2〜3ミリほどあり、肉眼でもはっきり見えます。
さらに血を吸うと体が大きく膨れ上がり、1センチほどになることもあります。
マダニに刺されると感染症にかかる恐れも
吸血の際に、病原菌を注入させることがあり、それにより以下のような感染症を引き起こします。
1.重症熱性血小板減少症候群
SFTSウイルスによる感染症です。
下痢や嘔吐などを伴い、死に至ることもある恐ろしい病気です。
2.ライム病
傷口から赤い斑点が現れ、頭痛や悪寒、発熱などの症状が現れます
3.日本紅斑熱
日本紅斑熱染リケッチアという細菌による感染症です。
頭痛、倦怠感、発疹、発熱などの症状が現れ、重篤化すると死に至ることもあります。
マダニに刺された時の対処法、そして予防法
無理にマダニを引き抜こうとすると、マダニの体が皮膚内部に残る可能性があります。
無理やり引き抜かないほうがいいですが、引き抜くならピンセットで慎重に抜く必要があります。
また、アルコールなどをかけて、マダニが離れてくれるのを待つ方法もあります。
兎にも角にも、刺された場合は感染症の恐れがあるため、早めに病院へ行くほうがいいです。
山や草むら、田んぼなどで活動する場合は、マダニに刺されないようにするため、長袖、長ズボンなどを着用し、肌を露出しないようにすることが重要です。
また、草の上で寝転ばない、服を草の上に置かないなど、注意しましょう。